障がい者支援事業所BCP【埼玉】

 本日は埼玉県川越市にある社会福祉法人けやきの郷さんのBCPの2回目でした。

事業形態に合わせて相談系、入所系、通所系の3つに分かれてそれぞれBCPについてお伝えしました。


けやきの郷さんは2019年の台風19号で甚大な被害を受けた経験があります。その経験を法人全体で振り返り、整理した内容も使いながらBCPの策定を進めています。


高齢者福祉と違い、障がい者福祉には以下の難しい部分があります。それぞれ一緒に考えて進めて行きました。


①障害種別や程度が様々で個別の対応も様々

 特定のこだわりが強かったり、様々な刺激に強く反応するような特性に対して環境整備やケアの組み立てが必要です。特に避難については環境が大きく変わることが非常にストレスとなるため、簡単ではなく。平時からの取り組みが非常に重要になります。


②就労支援や作業所などのように一般の製造業やサービス業の側面もある

 作業所の規模も大きい場合は取引先との取引量も多く、事業を休止することによる影響も大きいです。また売上げから工賃を支払う場合は利用者さんの収入減という影響も無視できないです。また飲食の製造販売でも同様で材料のことや、取引先への対応も非常に難しいです。


特に②に関しては何を優先にするのかの判断も人によって変わってきます。利用者さんの生活を最優先にしながら、取引先にも迷惑をかけないようにする、その割合をどのようにつけるのかが法人の方針になってきます。とても難しいですが重要な問題です。


BCP策定支援としては少ない機会でしたが参加された皆様の熱心な様子が印象的でした。今後の取り組みを期待しております。

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