人材のボトルネックとクロストレーニング

 本日は株式会社エーアイエムさんのBCM委員会でした。

コロナ終息はまだ時間がかかりそうなため、冒頭はコロナ関連の情報共有と各拠点での対応を共有。

ゾーニングなどのシミュレーションは複数回実施されていますが、今回はGHの職員の殆どが濃厚接触者になってしまった場合のシミュレーション(想定される最悪のケース)を実施し、それを踏まえた業務縮小のシミュレーションも実施してくれていました。本当に頭が下がります。

画像は職員の殆どが濃厚接触者になった時のシフト表で職員さんが作ってくれました。通常の業務が忙しい中、しっかりと作って頂き感謝です。手間はありますがこのシミュレーションを実施することで分かる事は非常に多いので是非他の施設でも取り組んで欲しいです。


<人材のボトルネック>

福祉事業所で最も重要な経営資源は人材になります。その人材に関する弱点(ボトルネック)の洗い出しと、解消するための対策としてクロストレーニングについて検討しました。

各拠点ごとに誰のどんな業務がボトルネックかを考えるのはとても大事なことですが、簡単にいうと「○○さんがいないと××ができない」という状況がボトルネックとなります。

福祉事業所での良くある例

・夜勤ができる職員

・シフトを組める職員

・請求業務ができる職員

上記例は多くの事業所で共通することかなと思います。一般的なボトルネックとは別にその部署特有の課題もありますので、各部署ごとに少し時間を掛けて洗い出しをすることをお勧めしています。


<クロストレーニング>

ボトルネックの洗い出しのあとは、クロストレーニングの検討です。

クロストレーニングは簡単にいうと「通常行っている業務以外の業務を覚えること」です。大きな法人さんであれば定期的に配置移動など実施することでクロストレーニングをはかる場合もあります。小規模事業所では定期的な配置移動は難しいので、部署内で可能な範囲で特定の人に業務が偏らないように、誰でもできるようにすることから取り組むと良いです。

今回のエーアイエムさんの委員会でもクロストレーニングについて検討して頂きましたが、人で全てを解決するのではなくICT化が使えるものは積極的に活用するなども提案させて頂きました。感染症でも自然災害でもBCMを実践していくと通常の業務の課題も見えてきます、その点の改善まで踏み込むと非常に強い事業所になります。


BCPやBCMに取り組んでいる事業所さんは是非人材ボトルネックの洗い出しとクロストレーニングに取り組んで下さい。

コメント