全体のイメージと年間計画

 昨日は2つの法人さんの定期委員会でお話させて頂きました。

ロジックツリーでイメージする

2021年度の報酬改定でBCP策定を義務付けされましたが、BCP等のマニュアルの策定だけでは対策として不十分ですので、そのイメージをお伝えするためにロジックツリーを使います。ロジックツリーの内容はBCP等のマニュアルの中に含まれる項目が殆どになりますが、「実行すること」が重要であることをお伝えするために記載しています。

一番上の項目は感染症対策の基本方針となりますが、殆どの法人で理念とかなり近い内容であったり理念の一部に含まれたりするので、その点もお伝えしてリスク対策も通常の業務の一部であることも伝えたりします。



このようなイメージができると、現状の対策の偏りや出来ていない部分も見えてきて、その部分を埋めるように年間の計画に落としこむことができるようになってきます。


数値目標をつける

合わせてお伝えしているのは、年間の目標設定を数値を使って行うことを伝えています。

特に訓練については「○○ができる職員を〇%にする」というように数値にすることで、客観的に評価ができるようになりますので基本的には数値目標を設定することをお勧めしています。また、シフト勤務の多い入所施設では訓練や研修に参加しにくい職員さん(夜勤専門の職員さんや早朝だけ出てくるパート職員さんなど)が出てしまうこともあるので、その点を把握する意味でもこの数値目標は活用できます。

また「○○を理解する」「○○ができる」の間には大きな違いがあり、理解はマニュアルの読み合わせやシミュレーション訓練で達成できるかも知れませんが、できるは実際に体を動かしてやってみる訓練を経ないとなかなか到達できないです。その点も意識してもらい具体的な年間計画を考えてもらったりします。

他の施設さんでも参考にしてもらえればと思います。


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