被災地支援で専門職は何をすべきか?

 昨日は静岡県介護福祉士会さんの防災委員会(災害ボランティア)に参加させて頂きました。

<非営利活動ほど目的は重要>

数年前からアドバイザーをさせて頂いておりますが、災害ボランティアの活動についてはなるべくしゃべり過ぎないように心がけています。(でもしゃべってしまいますが)理由は、ボランティアは自主性や主体性がとても大切なためです。

ただ、活動をより良くするためや実際の被災地等で困らない為に時々口をはさんだりします。振り返ってみると大体以下の内容で口をはさんでいることに気づきました。

①目的から外れそうになったとき

②災害時に必要とされることと、やりたいことのギャップがあるとき

色々な人が参加しているので①も②も様々な意見が交わされますが、それによって目的から外れそうな時には立ち止まって考えてもらえるようにお声かけします。

特にボランティア活動は「誰の何のためにやっているのか」がぶれてしまうと、ボラんティアを募集するときにも、被災地で様々な状況下で判断を迫られるときにもしっかりと判断を下せず困ってしまいます。なので「このグループとしては何をやりたいのか」を時々質問させて頂いています。

<専門職は何をすべきか?>

また②は被災地支援の「あるある」なのですが例えば介護専門職が被災地支援で

「私は専門職だからケアをしに来ました」

「土砂の片づけに来たのでケアはしません」

というようなスタンスの方がいると思います。ボランティアは主体性が重要ですのでそれ自体を否定するつもりはないですが、基本的に被災地支援においてはその時に必要なことに寄り添って支援するのが基本なので、ケアが必要ならケアを、土砂の片づけが必要なら片づけを支援する方が良いと思います。その辺の所を時々、口を挟ませて頂いたりします。

ただ②に関しては難しい所もあって、被災した施設には支えるべき人は職員さんと利用者さんの2種類あって、いくら職員さんがケアの支援は必要ないと言っていても明らかにケアの支援が必要な状況があったりします。そもそも施設の利用者さんは何をしてほしいか自分の口で要求することが難しいことが多いので(介護度が高かったするので)その辺は汲み取って支援をする必要がありますので、その辺がボランティアコーディネーターさんの腕になったり、支援を受ける側の事前の準備だったりするのかと思います。

在宅介護でいっぱいいっぱいになっている家族が、支援を求められる「大丈夫です」と言っているのと同じ状況が被災地ではあったりしますので、寄り添って、時々踏み込むが重要です。


全国各地に施設同士の相互応援の体制や団体からの派遣など取り組みが進んでいると思いますが、何かの参考になれば幸いです。

受援についてはまた別の機会に書かせて頂きます。

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